せっかく関東にいるので東京以外の場所にも行ってみよう、ということで女性一人でも行ける温泉を探してみました。
そこで出てきたのが群馬の伊香保温泉にある「松本楼洋風旅館　ぴのん」。
地元の老舗ホテル「松本楼」さんが運営されているシングルユース対応の洋風旅館。お部屋は小さいのですが、室内に簡易キッチンがあること、併設のレストランの評判がいいこと、温泉も建物内の温泉に加えて松本楼さんの温泉にも入れるということ、そしてお手頃な料金が決め手でこちらに伺ってみることに。

「上州ゆめぐり号」で伊香保温泉へ

伊香保温泉までは新幹線という手もありますが、手頃に行くならJR高速バスの「上州ゆめぐり号」が便利です。
新宿駅新南口からちょっと歩いた所にバスのりばがあり、そこから伊香保温泉まで約2時間半ほど。途中上里SAで休憩をはさみますが、バスも広めで快適でした。
運賃は片道2400円ほどで、webで割引席を選びクレジット決済をすると2000円程度になります。
「伊香保温泉」バス停で降りると歩いて3分ほどで「ぴのん」に到着。ただし伊香保温泉は坂が非常に多い土地で「ぴのん」も急な坂を下った所にあるので、足腰の悪い方や荷物が多い方にはちょっときついかもしれません。

伊香保の石段街を歩く

チェックインした後、伊香保温泉の観光スポット「石段街」へ行ってみました。「ぴのん」からは歩いて10分ほどかかります。100円の乗り合いタクシーやバスも定期的にあるので、そちらを利用してもいいかもしれません。

石段街はその名の通り長い石段があり、その脇におみやげ屋さんや温泉・旅館が点在しているという、温泉街らしい風情。登り切ったところには神社があります。その段数は365段。途中のお店やさんで名物の「湯の花まんじゅう」を1個買ってエネルギーを補給しつつ、なんとか登り切りました。

「夢見亭」でおいしいごはん

その後、「ぴのん」に戻ってお部屋に用意されていたオリジナルブレンドの紅茶とクッキーをいただき、温泉に入ったりして夕食へ。

ちなみに今回はじゃらんで「おひとりさま素泊まり5,555円」というプランにしていましたが、折角なので併設のレストラン「夢見亭」で夕食をいただくことに。
※夕食付きのプランもあるのですが、多分観光の食べ歩きであんまり夕食が入らないだろうと思って「素泊まり＋レストランでアラカルトの夕食＋朝食にしてもいいですか？」と事前に伺い、快くOKをいただいていたのでした。

夕食は宿泊者用の盛りだくさんコースではなくて軽めのセレクトセット（2100円）にして、スープ、サラダ、メインディッシュ、パンorご飯、食後の飲み物をいただきました。
メインディッシュは「上州もち豚のロースト」。軽めと言いつつ結構ボリュームのあるセットで、もちろん美味。グラスワインも650円ほどとお手頃でサービス料もないので、通常のコースをいただくよりお得だったかもしれません。

ちなみにこちらはフレンチと中華のシェフがそれぞれいらっしゃるらしく、翌日の朝食は中華粥を選びました。（朝食をつけると＋1080円）
この中華粥も薬味がいろいろ用意されていて、胃に優しく体があたたまるおいしい朝ごはん。お粥はおかわり自由、飲み物もフリードリンクと、かなり充実していました。

伊香保を見渡せる松本楼の展望露天風呂

「ぴのん」のお得なところは、運営元の「松本楼」の温泉にも入れるところ。松本楼には2つの展望露天風呂付き温泉があり、朝と夜で男女が入れ替わる仕組み。夜も1時まで入れます。もちろん夜も朝も両方入りに行きました。
伊香保の温泉には「黄金の湯」と「白金の湯」の二種類があり、とくに「黄金の湯」は芯から身体があたたまる女性にはとても嬉しいお湯。
展望露天風呂からの長めも素晴らしく、天気が良い時は本当に気持ちのいい時間が過ごせます。

連泊がおすすめ

今回は一泊だけでしたが、本当は連泊がオススメ。というのも伊香保は結構みるものの多い所で、美術館を巡ってもよし、榛名湖に行ってもよし、のんびり温泉めぐりをするもよし、と湯治のように長期間ゆっくり過ごすのに向いています。
また「ぴのん」も連泊向きの宿で、簡易キッチンがあるので簡単な調理ができたり、ご好意でランドリーを使わせていただけたり、宿泊者向けに色々な本が用意されていてロビーのソファでゆっくり過ごせたりと、ペンションのような居心地の良さがあります。時間があれば2泊くらいはゆっくりしていきたいと思う宿でした。