鹿児島国際大学オペラシリーズ「Don Giovanni」を観る

「今回の国際大さんのオペラはすごいですよ」というお話を聞いて楽しみにしていた鹿児島国際大学の学生さんによるオペラ「ドン・ジョヴァンニ」を観てきました。

求められるレベルの高い音楽学科

鹿児島国際大学さんには音楽学科があり、中でも声楽はウィーンやバイエルンの国立歌劇場で舞台に立たれていたウーヴェ・ハイルマン先生がいらっしゃることでも有名。学生の半分が県外からハイルマン先生に師事するために鹿児島に来ているそうです。

以前一度だけ授業を見学させていただいたことがあるのですが、ユーモアもありながらビシバシ厳しい、迫力を感じるレッスンでした。
その時は確かドイツ語のオペラの授業をされていたので、発音に対しても厳しい指摘があって、「みんなこんなに歌がウマいのに、それだけではダメなのか…!」とハードルの高さを感じました。

学生さんによる手作りの舞台

今回のオペラは、歌手が全員学生さんなのはもちろんのこと、オケも舞台美術もみんな学生さんによる手作りだったそう。
シンプルな舞台ですがきちんと考えられていましたし、オケもメンバーは少ないものの最後まで乱れずにしっかり演奏されていました。
出演者は特にドンナ・アンナやドンナ・エルヴィーラを演じた女性の方々が良かったです。ドンナ・アンナは声に伸びがありましたし、ドンナ・エルヴィーラは声量も豊かで情感がありました。
従僕のレポレッロのコミカルな演技もとても良かったです。
ドン・ジョヴァンニ、ドン・オッターヴィオ、騎士団長もそれぞれ役に合わせた歌い方や演技など、たくさん練習を積まれたことが伺えました。

今回はテレビ番組とのコラボレーションもあったようで、地元のタレントさんが乱入(?)するというシーンもありました。
予想外でびっくりしましたが、今回のような学生公演だと、オペラ目当てではないお客様も少なくなく、退屈に感じる方もいると思うので、道化的な立ち位置でチャチャを入れてくれる存在がいるとメリハリが付いてわかりやすくなりますし、いいアイデアだなあと思いました。
特に今回のドン・ジョヴァンニは悲喜劇ですが、観客がかしこまって観てしまうと喜劇にならないので、うまく喜劇の部分を引き出してくださっていました。

もちろん粗を探せばたくさんあるのですが、オペラが日常にない地域で市民劇場レベルのものを作るのって逆にすごく大変なことだと思います。
一流のものはよそから呼んでくればいいかもしれませんが、二流でも三流でも舞台を自分たちで作るのってそれだけでも大変ですし、舞台にしても衣装にしても、オペラにそのまま使えるようなものは身近にはないわけで。
この一日のために皆さんすごく頑張ったんだろうなあと思いました。
素晴らしいオペラだったので、次の機会があればまたぜひ観に行きたいと思います。

鹿児島国際大学オペラシリーズ No.4
W.A モーツァルト作曲 Don Giovanni K.527 ドン・ジョヴァンニ
2017.2.25(土)
開演 17:30(開場&プレトーク 17:00)
鹿児島市民文化ホール(第2ホール)
一般2,000円、学生1,000円(全席自由)
http://www.iuk.ac.jp/event/event.php?eid=00085

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