ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3 雑感

マーベル・シネマティック・ユニバースはエンドゲーム以降様々な映画やドラマが公開されてその世界が拡大していっていますが、なかなか最近はそれに追いつくことができずに、全く見れていません。
しかし今回はマーベル映画の中でも大好きな「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」の最終章とも言えるVOLUME 3が公開になったので、早速観てきました。
※映画のネタバレがあります。

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーはVOLUME 1から大好きで、ジェームズ・ガン監督のセレクトした音楽たちで構成されるポップでカラフルで、同時に人の痛みやあたたかさをきちんと扱っていく世界がとても好きです。

今回のVOLUME 3もとても素晴らしく、映画が終わると同時に「ありがとう!!!」と叫びたくなるくらい良かったです。

正直、最近はガン監督がDCを大きく再編してるというニュースばかりだったので、ガン監督どうなのかな。。とちょっと不安を持ちつつ鑑賞したのですが、ガーディアンズに関してはやはりガン監督でなければこの世界、このつながりはなし得ないなと思いましたし、3作全てを監督してくれて(周りもさせてくれて)ありがとうという気持ちになりました。
3ができるまでには過去のツイートの問題などで1度解雇されたり、本当に色々ありましたしね。。

1作目でヒーローになり2作目で家族になった彼らが最後にどうなるんだろうと思いましたが、今作ではそれぞれ人生を奪われていた人たちが「あるべき姿へ戻った」あるいは「奪われたものを掴み取りに行った」物語なのかなと思いました。

みんな色々なものを奪われていて、人生で奪われたそのものはもう取り戻せなくて、それでも自分が自分であるために、自分が求めているものを探して見つけて掴んでいくという話なのかなと。

小さい頃に地球で宇宙人に誘拐されてしまったスターロードことピーター・クイルは地球の家族の元へ戻り、
妻と娘を殺されたドラッグスはたくさんの「作り出された子どもたち」を育てる家族思いの父に戻り、
ガモーラは信頼できる家族(そして誇れる父としてのスタカー!)に囲まれ、ネビュラも自分の能力を活かし認めてくれる仲間と一緒にいます。

マンティスは…最後にアビリスク達を従えて旅立つマンティスのクールなこと!
長年エゴに育てられていなければ、元々彼女はあんなふうに生物たちを従えて強く生きる存在だったのかもしれないと思いました。

そして仲間と空を飛び続けるロケット。
ロケットはハイ・エボリューショナリーにあるべき姿を否定されてラクーンからロケットになったわけですが、最終的には自らをロケット・ラクーンとして自己を見い出したロケットには熱烈な拍手を贈りたいですね。
本当に、これはロケットの物語でした。

だからこそ前半は見るのが辛いところも多かったです。
ロケットの泣きそうな顔に弱いのです、私。
まだ知能もなにもないアライグマだったロケットが、実験体としてハイ・エボリューショナリーの手に捕まえられるシーン。
皆がお尻を向けて怯えるなか、ひとりだけ怖くても度胸と好奇心を持ち続けたロケットは、きっと生まれつき飛び抜けたアライグマだったのでしょう。最初のケージのシーンですでに泣きそうでした。
そしてあのポジティブで優しい仲間たち。
ロケットがすぐにものをくすねる癖もこうやってついたのかとか、あの時べそべそと言っていたのはこのことだったのかとか、今までのシーンを思い出したりして、ガーディアンズの今までをロケットと振り返るような体験も楽しかったです。

そういえばロケットの施術の映像を見てネビュラが「サノスにやられたのよりひどい」と言うシーンがありますが、
あれは本当に相当ひどかったんだと悲しくなると同時に、
目玉も何もかも変えられてすべてを恨むばかりだったネビュラがそういうふうに言える優しさを持てるようにもなったんだと嬉しくなる場面でもありました。

今作ではネビュラが優しくて、ガモーラが1作目当初の「銀河一危険な女」であるガモーラなのもよかったですね。
表情や仕草も前のガモーラとは変わっていて、別な人なんだな〜という感じ。
なのでしつこいクイルを殴ってくれたときにはスカッとしました。やっぱりあれは一回わからせたほうがいいですよ。ずっと自分じゃない人間の感情を押し付けてくる奴なんて、ひどいもん。

ロケットが復活してからの後半のアクションのかっこよさは、映画としてもさすがだなという感じ。本当にかっこよかったですね。
もちろんヨンドゥが出てくるところも…!
2のヨンドゥがひとりで裏切り者達を殺していくあのシークエンスをまた見たくなりました。
本当にガーディアンズはヨンドゥリスペクトに溢れてるなと思いました。

大きなストーリー自体も楽しめたし、色々小ネタも溢れていて、本当に3部作の最後にふさわしい映画だったと思います。

あ、それと最後の驚きはグルートのI LOVE YOU!
思わず「わお!」と言ってしまったサプライズでした。ありがとうグルート。私も愛してる!

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