
伊香保は色々な美術館も多い土地ですが、今回は時間の都合で1箇所だけということで、ホテルにも近い「保科美術館」に伺いました。
泊まっていたお宿「松本楼洋風旅館 ぴのん」に保科美術館の図録と割引券があったのがきっかけですが、結果的にとても良い体験ができました。
小林かいちの所蔵数が最も多い保科美術館
保科美術館は竹久夢二や小林かいちの作品を多く所蔵する私設美術館で、温泉地の美術館らしく足湯もあります。
実は「小林かいち」という名前を聞くのははじめてで、図録で気になって作品を見てみたのですが、これがとてもステキな作品群でした。
→詳しくは保科美術館の特設ページへ
小林かいちの作品は木版画で刷られたハガキや封筒などで、着物姿の儚げな女性を描いた作品たち(商品)は当時の女性が好んで購入していたようです。70〜80年前の作家ながら、全体の構成や描かれる女性がモダンで、ストーリーがあり、アルフォンス・ミュシャに通じるような、柔らかさとターゲットを意識した商業感覚を感じます。
竹久夢二がイラストレーター・画家だとするなら、小林かいちはデザイナーとしての感覚があるように思います。
美術館の方にも20分ほどかいちについてお話をしていただいたり、とても楽しい時間でした。
ちなみにこちらの美術館の2階も素晴らしい眺めです。
もう少し紅葉がすすめば、赤いはっぱと青空のきれいなコントラストを楽しめそうですね。