実は今年、1時間に1本のバス停まで徒歩30分の田舎から、最寄りJR駅徒歩10分の利便性の良い場所に事務所を移しました。
この事務所が結構広く、眺めもいい場所なので、何かもっとできないかな〜と考えていたところ、たまたま知り合った方から「カウチサーフィン」というものを教えていただきました。

CouchSurfing(カウチサーフィン)とは

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カウチ(ソファ)を借りる感覚で、旅先の方のお家に泊まったり、また旅人を泊めてあげるやり取りをするプラットフォームです。
泊まりたい人と泊めてもいいよという人が連絡をとりあい、宿泊します。
宿泊だけでなく、旅先で地元の人と食事だけ、または観光だけを一緒にするということもできるようです。
もうずいぶんと前から提供されているサービスのようですが、日本語に対応していないためか、日本ではあまり知られていません。私も人に聞くまで全く知りませんでした(汗)
新しい部屋の一角は畳スペースなので布団も敷けますし、英語やコミュニケーションの勉強にもなるのでいいかなと思い、始めてみました。

この間初のホスト体験もできたので、全般的に思ったことなどをつらつらと書いてみます。

Airbnb(エアビーアンドビー)との違いは?

よく似たサービスで日本で知られているのは「Airbnb」ですが、こちらは宿泊に金銭が発生するのが大きな違いです。
カウチサーフィンは基本的にお金のやり取りはありません。善意で泊めてあげるだけです。
私の場合はAirbnbのようにお金のやり取りが発生するのがイヤだったので(多分賃貸契約に反しますし、お金を払うことでホテルスタッフとお客様みたいな感じになるのも嫌だなあと思いました)、同じようなことをするにしてもカウチサーフィンがいいなと思いました。

最近のAirbnbのプロモーションを見ていると「ユニークな宿泊体験ができるサービス」というのがウリになっていますよね。美しい場所にある、ユニークかつホテル並みに清潔な建物に泊る、というイメージです。
どのような人のところに泊まるか、ではなく、どんな物件に泊まるか、が重視されるようになってきているように感じますし、このなかでホストは家主であり、スタッフであることも求められているように思います。
そういうのはちょっと私には向かないな〜と。

カウチサーフィンは完全に無料?

カウチサーフィンでは基本的に宿泊料金などを請求しませんし、カウチサーフィンの会員になるのも無料です。(お金を払って身元保障を受けるオプションはあります)
宿泊者によっては対価としてご飯を作ってくれたり、またレストランに一緒に行って支払いをしてくれる人もいるそうですが、絶対ルールではありません。
あるカウチサーファーのプロフィールには、宿泊するゲストには水道代などをチップとして払ってもらいたいと書いてありました。たしかに何日も滞在してシャワーや電気を使えばそのお金も馬鹿にならないので、分からないでもない話です。
要するにゲストとホストが対等に、できる範囲で助け合い、お互い理解しながら進めていくのがカウチサーフィン流なのかなと思いました。

私も、泊めて欲しいというリクエストに対して「その翌朝は打ち合わせがあるから○時までに家を出ていって欲しいけど大丈夫?」とか、「忙しいからホストできない」とか、自分の都合はきちんと書くようにしています。

他のカウチサーファーの方のブログなどを読んでも「自分と気が合うと思った人だけホストする」とか「無理な時は断る」と書いている人が多かったのですが、できる範囲だけで無理をしないということがカウチサーフィンのいいところですし、長く続くコツなのかなと思いました。

英語ができないとダメ?

基本的に英語でのやり取りなので、ある程度英語ができないといけないかなと考えていましたが、今ではそこまで喋れなくてもなんとかなると思っています。

私自身は高校英語で止まっているので、あまりしゃべれません。
大学でも英語はありましたが、専門的に習ったわけではなく、1〜2年時の教養科目的なもので終わっています。
それでもメッセージのやり取りなら高校英語でも読み取れますし、自分が書く時は単語や言い回しをネットで調べながら書いていて、一応伝わっていると思います。

実際にゲストが来たときも単語がわからなくて詰まることが結構ありましたが、都度スマフォで調べて乗り切りました。
この時は相手も英語が母国語でなかったので、お互い「英語で何ていうんだけ・・?」という感じで会話が進み、ある意味助かりました。

しかも、そんな感じでもこちらのゲストのプロフィールには「英語が喋れます」と書いてあったのです。
ちょっとびっくりしましたが(笑)、もしかしたら世界の「I can speak English」のレベルって、こんなものでいいのかもしれないと思うと気が楽になりました。

「もっと喋れるようにならなきゃ!」とは思いますし、もっとしゃべれたらもっと楽しいと思いますが、「しゃべれないから参加しちゃいけないんだ」とは思わなくていいような気がします。

トラブルは?

私はまだ一回しかホストをしていないので、トラブルには全くあっていません。滞在したゲストは南フランスからバカンスでやってきた3人の家族で、とっても楽しい、いい方でした。初回の体験としてこのゲストに来てもらって本当に良かったと思っています。

ただ、カウチサーフィンのトラブルもやはりあるようで、家のものを盗まれるとか、ものを壊される、不当におごらされるとか、ひどい場合は家主の女性がレイプされたという事件もありました。もちろん宿泊者にも同様の被害はあるようです。

女性は軽はずみに異性を泊めない・異性の家に泊まりに行かない。という基本的な部分は必ず守ったほうがいいと思いますが、男性でもゲイのホスト・ゲストに狙われたりするらしいので、このあたりって難しいですよね。。

ゲストとして使ってみたい?

今回ホストを一回体験してみただけですが、どんな人がゲストで来るか、またどんな人がホストなのかって、結構会うまでわからなくてドキドキするものだなと思いました。
ホストは自分のテリトリーでの事なのでまだ余裕がありますが、見知らぬ土地で初対面の人の家に宿泊するのは、結構な賭けじゃないかなと思います。

なので、私自身は旅先でカウチサーファーとして宿泊したいとはあまり思いません。女性の一人旅ではリスクが大きすぎますし、あまりくつろげない気がするので。
ただ、うちに泊まりに来てくれたゲストのお家には行ってみたいな〜と思いました。
ゲストも「今度はフランスにおいでね!」と言ってくれたので、いつかぜひ行ってみたいと思います。
こんな風に過去のゲストに会いにいく旅ができるのはカウチサーフィンのいいところだと思います。

ホストとしての負担は?

一回ホストをしただけですが、人を泊めるのって負担といえば負担だと思います。
例えば自宅の住所や交通手段を説明してあげて、何時に来るのか確認したり、必要があれば駅やバス停まで案内することもあります。
当日はお掃除して、できれば布団も干します。
お風呂や洗濯機も貸してあげるとなるとシャンプーや洗剤も使う場合が多いと思いますし、料理をしてもらうにしても器具や油などの調味料、お皿やカトラリーはうちのものを使います。
朝食にうちにある牛乳やパン、ヨーグルトなどを食べてもいいか聞かれることもあります。
各自の方針次第ですが、人が泊まりに来る以上、ソファだけ貸して放置ということは難しいと思いました。

まあこれはカウチサーフィンだからというわけではなく、友達が泊まりに来ても同じなのですが、、初対面の方と英語でコミュニケーションをとりながらだととりわけ大変です。
この労力を考えると、気の合いそうな人しか泊めたくないという意見も、チップをもらいたいという意見も理解できるなあと思いました。

ただ個人的に、良いゲストだととても楽しい時間が過ごせるということは分かりましたし、色んな意見をきいたりもてなすのは好きな方なので、プライベートとの区切りをはっきりつけつつ、余裕のある時は引き続きホストをしたいと思っています。

リクエストを断るのも意外に楽しい

始めた当初はこんな地方都市でリクエスト来るのかなと思っていましたが、8月はバケーションシーズンなこともあり、最低でも1週間に1度はリクエスト・メッセージが来ます。
ただ、基本的に女性または女性が主体のグループしかホストしないようにしているので、かなりの確率でお断りメールを書くことになります。。

最初は断るのが申し訳ないと思っていたのですが、最近では結構これも楽しいと思うようになってきました。(リクエストを送ってくれた方には失礼な話ですが、、)

ゲストによっては、なぜここに来たいのか、なにをしたいのか、というのを具体的に書いてくれるので、それを読むのもとても楽しいです。
また、私の場合は断る時に必ずなにか地元のオススメを書くようにしています。
例えば「申し訳ないのですが、この日は忙しくてホストできません。でもこちらに来られるなら、ぜひ***に行ってみて!とても景色がいいとことです。」とか、「ホストできなくてごめんなさい。他のホストが見つかって楽しい旅行になるといいですね。ちなみにあなたのプロフィールに食べることが好きと書いてあったので、こちらに来られたら***を試してみてください。こちらの伝統的で珍しい食べ物です」と言った感じで書いています。

これを英語で書くので、地元のものを英語で説明するといういい練習になっていますし、意外と英語の観光案内情報ってないものだな〜と気づくことができました。
お断りのメッセージを送ったあとも「丁寧にありがとう!試してみるね!」と返事をしてくれる方も多くて、さらに罪悪感が薄れます(笑)

 

軽い気持ちで始めてみたカウチサーフィンですが、結構考えさせられることも多く、日常にはないコミュニケーションもできて、小さいながら新しい扉を開けることができたような気がします。
まだまだ始めたばかりなのでこれからまた色んな考えを持つことになると思いますが、今後もできる範囲でぼちぼち続けてみたいと思います。

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