
ウィーン2日目の夜はウィーンからバスで1時間半ほどの会場で行われる「メルビッシュ湖上音楽祭」に行ってみました。
こちらはオーストリア政府観光局のサイトで紹介されていて知ったのですが、毎年夏の間だけ開催される湖上のステージでのオペレッタを楽しむイベントです。
▼過去の様子はTripAdviserなどからも見ることができます。
メルビッシュ (トリップアドバイザー提供)
チケットの購入とバスの手配
チケットは公式サイトから購入できるのでこちらからすぐに手配できますが、問題は「どうやってこの会場に行くか」でした。
公式サイトを見るとウィーンからはイベントバスが出るということだったので、このイベントバスを別サイトから予約しました。
イベントバスのサイトではバスのみとバス+音楽祭チケットのセットも販売されていましたので、こちらでまとめて購入しても良かったかもしれません。
メルビッシュ湖上音楽祭:公式サイト
https://www.seefestspiele-moerbisch.at/en/イベントバスのページ(2018)
https://www.eventbus.eu/site/event/921.html
バスはウィーンの国際バスターミナル(ErdBerg VIB)から出るものと、メルビッシュの近くの都市:アイゼンシュタットから出るものがありました。
ウィーンから出るものは24ユーロほどで、出発は国際バスターミナルですが、帰りは最終的にオペラ座近くまで乗せてくれます。
出発が17:30で、帰りは結局午前1時頃でした。私は帰りの時間が遅くなるので国際バスターミナル近くに泊まりましたが、オペラ座近に宿泊していても安全に帰れると思います。
国際バスターミナルからの出発
当日は17時前に国際バスターミナルに着くようにホテルを出て、イベントバスを探しました。イベントバスはターミナルの決まった乗り場に到着するのではなく、ターミナル付近に路駐で停車するのを見つけなければなりません。
私のときはターミナルのチケット売り場のすぐ近くに停車していたのですぐに見つけることができました。
こちらが停車していたバス。2階建てのバスで、前面に「メルビッシュ」と「マリツァ伯爵令嬢」の単語があります。
運転手さんは英語も喋れますが、基本的にアナウンスはドイツ語のみでした。注意として案内されていたのは「帰りは終演の30分後に出発するので、それまでにバスへ帰ってくること」「駐車場へは自力で帰ってこないと行けないので、駐車した場所を写真に撮るとか、運転手さんのハンサムな顔を写真にとっておくとか(←ジョークです)すること」でした。
ちなみにこのバスに乗車していたのはほとんどご年配のご夫婦のペアで、一人で乗っているのは私だけでした(涙)日本人の方もちらほらいらっしゃいました。
ご年配の方にとってはちょっとしたお祭りに遊びに行くような感じなのでしょう。とてもノリが良くて、運転手さんのジョークに笑ったり、拍手をしたり、とても賑やかでした。
また日本人のご夫婦にアナウンスの通訳をしてくださったりと、親切な方もいらっしゃいました。
夏を楽しむおしゃれな会場
1時間半ほどで会場に着きましたが、その時点で開演まで1時間以上あり、みなさんワインや軽い食事を楽しむようでした。
会場は海水浴もできる公園に隣接していて、おしゃれなカフェ・バー・軽食のレストランもありました。会場に入ってからもたくさんのドリンクスタンドや軽食スタンドがあり、好きなものを楽しめます。
私もカウチに寝そべりながらワインをいただいたり、お肉たっぷりのバーガーにかぶりついたりと、たくさん楽しみましたw
湖の上の本格的なステージ
肝心のステージはこんな感じで、湖の上に作られていました。
今年は大きなバイオリンがモチーフ。
これは単なるオブジェではなく、この中が開いてセットになるというとてもユニークな仕掛けです。
「マリツァ伯爵令嬢」はエメリッヒ・カールマンが作曲したオペレッタで、貴族社会のドタバタ恋愛劇なのですが、音楽はハンガリーっぽいという面白い作品です。
賑やかで騒々しいのにどことなく哀愁のあるメロディーがとても良かったです。
最後は花火と噴水で締めくくり。
まさに大人が楽しむ夏のお祭りという感じで、素敵な夜でした。
帰りは人の流れにある程度任されながらバスの駐車場までたどり着き、あとは到着時に撮ったバスの写真と見比べながら自分たちのバスを探しました。なんとかみんな辿り着けたようで、11時半くらいに出発し、1時頃バスターミナルへ戻りました。
私はここで降りて歩いてホテルへ帰りましたが、バスターミナルの後はオペラ座に回ってくれるというので、半分ほどの方がバスにそのまま残っていました。
持っていったほうが良いもの
ちなみに持っていったほうが良いものですが、クッション・上着・虫除けスプレーがあると良かったです。
基本的に野外オペラなどは椅子が固いので、慣れている方はコンパクトなクッションを下に敷いていました。
またオーストリアの夜は急に冷え込むこともあるので、上着はあったほうがいいと思います。
そしてこの音楽祭は湖が近いので、蚊や羽虫が時々近づいて来ました。虫除けスプレーは持っていなかったのですが、持ってくればよかった。。と思いました(汗)
メルビッシュ湖上音楽祭は普通のクラシックコンサートほど堅苦しくなく、ちょっと遠出をして楽しめるので夏の旅行でちょっと変わったイベントに行ってみたいという方はおすすめです。