スパイダーマン ファーフロムホーム 雑感

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マーベルのインフィニティ・サーガの最後を飾る「スパイダーマン・ファーフロムホーム」を見てきました。
※特にネタバレはありません。

エンドゲーム後のネクスト・アイアンマン?

予告でもあったとおり、今回のスパイダーマンは「アイアンマン亡き後の世界を誰が救うのか」という答えを迫られ、大きな責任と、高校生の等身大の心の間でピーター・パーカーが葛藤する物語でした。

確かにすごいパワーがあっても、彼はまだ高校生で、スーパーヒーロではなく親愛なる隣人でいたいという普通の感覚を持っています。
そこが他のアベンジャーズと違うところであり、現スパイダーマンの愛される所以ですね。
トム・ホランドは実際21歳だそうですが、見事に冴えない高校生の感情を演じていました。彼のキャラクターを等身大に見せる演技は本当に素晴らしいと思います。
もちろんピーター・パーカーと自身が似ているところがあるのかもしれませんが、バッグのもち方や歩き方など、ふとしたところが「あ、この人だったらこんな感じだろうな」と感じるものばかりで、まさにはまり役ですね。
アイアンマンを演じたロバートダウニーJrも、まさにすべてがトニー・スタークと言うような演技をしていたので、その点ではトム・ホランドはロバートダウニーJrと似ているような気がします。

今作はインフィニティ・サーガの最終話に当たるようですが、実際に映画を見てみると「あ、ほんとにこれが最終作だな」と思いました。
インフィニティ・サーガはアイアンマンで始まり、アイアンマンで終わるということですね。そしてスパイダーマンと一般市民は割とそれに振り回されるという。。
でもアイアンマンが引っ張ってきたこのサーガにお別れを言うのにはちょうどよい作品だと思いました。

ネタバレを守ったトム・ホランド

偉いなと思ったのが、今回最大の秘密をトム・ホランドがちゃんと守ったこと。今回は結構大胆なプロットでしたが、事前のプロモーションでも全くそんな素振りを見せなかったので、途中で「へえ〜〜!」と驚いてしまいました。
プロットにももちろん驚いたのですが、「トムはこれをちゃんと秘密にできてたんだ!」という新鮮な驚きもあり、スポイラーと呼ばれるトム・ホランドのイメージを逆手に取った凄い戦略だなと思いました(笑)

マーベルに出演することの意味

少し残念だったのは、ジェイク・ギレンホールの演技を楽しみにしていたのですが、そこまで「あ!すごい!」というところがなかったこと。
ジェイクが演じる「ミステリオ」というキャラクターは今回が初登場だったので、こちらがうまくつかめていない部分が大きいと思うのですが、映画自体も演技で魅せるというよりプロットで魅せるという感じだったので、ジェイク・ギレンホールの「怪演」までは見られませんでした。

トム・ホランドはこれからもスパイダーマンとしてマーベル映画に出演すると思いますが、彼の演技が上手だなと思う度に、少しもったいないなと思ってしまう事があります。
マーベル映画にヒーローとしてで続ける以上、ある程度の期間一つのキャラクターとして拘束されてしまいます。
もちろんそれによって非常に有名になりますし、彼とスパイダーマンの相性がとても合っているので、それ自体はとても良いことなのですが、どうしても演技やイメージが固定されてしまうのではないかと思います。
トム・ホランドは若い俳優ですし、実力もあるので、もっと舞台や他の映画でも素晴らしい演技の幅を見せてくれるのではないかなと思ってしまうのです。
たまにはピーター・パーカー以外のトム・ホランドを見てみたいというか、、もちろん合間をぬって他の作品にもでていますが、もっとそういうトム・ホランドが見られるといいなあと思いました。

作品としては、次のマーベル・シネマティック・ユニバースにつながるところもあり、スパーダーマンの成長もありで、とても楽しめた一本でした。

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